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三重県津市 花屋 chelban [シェルバン] 七草粥
  • 生活の花

七草粥

年も明けて、三が日も過ぎてしばらくしてから風邪をひいた。

久方振りにお迎えした風邪は、年神様よりも分かりやすく訪れてくれる。

ここ数年で気付いていったことなのだが、僕はどうにも疲れというものに対して鈍感であるらしい。

無自覚、鈍感。

無頓着とは、少し違う。

ゆっくり休むと、遅れて身体が疲れを自覚する。

そんな時には、風邪をひく。

 

丸一日ベッドで寝続けると、だいぶに具合が良くなった。夜に起きだしてリビングに行くと、兄が七草粥を用意してくれていた。

せり、なずな、はこべ、ほとけのざ…。

いつも途中までで思い出せなくなる呪文みたいな七草。

せり、なずな、はこべ、ごぎょう、ほとけのざ、すずな、すずしろ。

 

なずな、はこべ、ごぎょう、ほとけのざ、このあたりは花材として花束にいれて束ねた経験がある。

カブなどを花材として考えると、ブルーノ・ムナーリさんの生け花集をお店を始めた頃に見ていたことが思い出される。

 

よくお店に来てくれる大将は、毎年のようにこの時期になると「春の七草、お前言えるかぁ?」と笑いながら話しかけてくれる。

「はい、大将」と僕は言い、呪文を唱え始める。

「せり、なずな、はこべ、ほとけのざ…続き、何でしたっけ大将?」

「なってねーなぁ、いいか、教えてやるよ。せり、なずな、はこべ、ごぎょう、ほとけのざ、すずな、すずしろ、だよ」

大将は、ほとけのざのことをタビラコと呼んでいたような気もする。

大将は「勉強になっただろ」と言って、お花を片手に笑いながら店を後にする。

今年も同じように教えてくれるのだろうか。

 

七草粥を食べながら、そんなことを考えていると、たまに風邪をひくのもいいもんだと思った。

身体が弱るから、活力を得る。

なるほど、年神様が来てくれたな。

そんな風に思える気持ちが、ぴょこぴょこ芽を出した。

 

せり、なずな、はこべ、ごぎょう、ほとけのざ、すずな、すずしろ、ありがたや。

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