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三重県津市 花屋 chelban [シェルバン] 暦とヤマボウシ
  • 生活の花

暦とヤマボウシ

毎日、ツマと電話で一時間くらい話すのだが、ツマとの話は楽しい。

 

感覚的な話が多いのだが、感覚と状況を当てはめながら、お互いに話し合うということをしばらくしている。

 

ある日の夜、いつものように話をしていたら暦の話になった。

 

ツマは、『現在の環境に対しての暦』と『旧暦』が違うのではないかという考え方について、

僕がどのように思うかと話題を振ってくれた。

 

「旧暦は正しいと言うか、ずれてはないように私は感じる」とツマは話してくれた。

二十四節気の話などをしてくれて、その時は立春のことが話題になった。

ツマ曰く、気温や気候などが変化しているが、やっぱりその時期になると感じるものがあるということである。

 

僕は、「暦というのを数字のイメージで捉えているか、それとも情緒のイメージで捉えているかの違いのように思う」と話した。

 

言葉としては暦なのだが、他人と話す時はその言葉の中身が肝心だと思うと答えた。

 

僕は旧暦というものは、情緒と季節の一致を示していると思っている。数字でカレンダーを管理するようなイメージとはまた違う。

 

カレンダーの管理というのは非常に効率が良い。目に見えて、未来の地点に駒を打つようなことが出来る。

物事の進め方としては非常に良いと思う。しかし、個々人の情緒とその地点が一致しているかと言うと全く別となる。

 

カレンダーの管理予定というものに合わせてセルフコントロールを行っていくという流れが数字の上での暦だと思う。

 

この逆で情緒というものを示す暦というのが旧暦ということになってくるのかもしれない。

こちらは、情緒と季節の一致を示していて、セルフコントロールを促してくれる。

 

不思議だなと感じることに、予定を立てるカレンダーというものは、どんどんアプリなど開発され、

目に見えるから進み拡大していくが、この旧暦のようなもののさらに細かく進んだものを僕は今まで聞いたことがない。

これが不思議だ。

 

まあ、こんなものは自分でやればいいと僕は思うので、別にそういった意味での暦というものが必要かと言ったら

僕は別に必要とはしていないのだろう。

 

店へと向かう途中に、ヤマボウシが立派な家がある。

玄関の前に一本だけ植えられているのだが、シンボルツリーの役割を果たしている。

 

ヤマボウシの実はすごく可愛い。

遠目から見たら、少しピンクがかった赤のライチのような実がたくさん垂れ下がっている。

その見た目は、壮観だ。

 

この家を見ていると、本当に植栽は重要だなと思える。このヤマボウシがあるだけで、家に表情がつく。

 

夏が近づくのを楽しみに思う。

ヤマボウシは、白い花弁のように見える総苞片がきれいだ。

総苞片が四方に開き、白色の質感も良い。

 

僕が好きな花の色質感のひとつに、ホワイトチョコレートのようなぺとっとしてのっぺりしている白がある。

白木蓮やチューリップの品種の一つにそれを感じたりする。

ヤマボウシにも、同じことを思う。

 

夏の風にヤマボウシの白が揺られている、そんな日に、横目でその様子を見て歩けたら、きっと夏の風まで美しく思えるだろう。

それが、楽しみだ。

 

これが、僕の暦なのだと今は思う。

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