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三重県津市 花屋 chelban [シェルバン] 暮らしのトーン
  • 生活の花

暮らしのトーン

突然、宮沢賢治の『マグノリアの木』を思い出した。

 

こんな風に文章を書きながら、以前と今を行き来していると、急に思い出すことも増えてくる。

 

お店を始めて三、四年目のことだと思う。

木蓮が開花し、花が散ってきた時期の頃のこと。

この頃、近くの美容室に納める作品を作っていた。

植物で作る人型オブジェだ。

葛の蔓を材料に、糸で巻いていき造形していく。

開店してから四年くらいまで、この類の人型オブジェを数体作り、県内に納めた。

 

この美容室に納める作品を作っている時に、木蓮をイメージしながら製作に明け暮れた。

宮沢賢治が『マグノリアの木』で書いている木蓮は、情緒に富んでいる。

木蓮を観ながら、『マグノリアの木』を読んでいた記憶がある。

 

話が少し脱線するが、知人から中勘助の『銀の匙』を貸してもらい読んだ。

僕は、宮沢賢治と中勘助に近い質感を感じる。どちらも内的な感覚を観ているように思う。中勘助は、詩的な人だなと感じた。書いているスタイルは違うのだが、どちらも感覚的なリアリティの鮮明度を感じさせてくれる。

 

僕は木蓮を見て陽の光が似合う植物だなと思う。ふわっと香りが広がっていくような暖かい温度の広がりを、花を見て感じることが出来る。

焼酎にたとえたらお湯割りかと考えると、そうではなくて、水割りかロックのようなイメージで捉えている。

 

湿度や温度や気圧の加減があるのかもしれないが、この時期の光は僕には重く感じることがある。

まるで光自体に重力があるような、身体に少し重さを持ってくるような感じがする。

冬の日中は軽やかな空気の中で、光が無重力のようにそこにあるように感じる。

それならば夏の気候になればさらに重く感じるのかといえば、それは違う。

今ぐらいの時期が、光に重さを感じさせる。

これは冬から春に変わる時の気候の差によるものなのかもしれない。

 

人といて大事なのは耳の相性だけだと最近は思う。

居心地がいいという言葉があるが、この言葉の中身を考えていくと、耳の感覚・音の感覚に至るように思う。

たとえば、春の陽だまりみたいな人を居心地がいいと感じる人がいるとする。ならば、それは心地いい温度のことを表してるのか、といえばそうではないように思う。

春の陽だまりが、どのようなシチュエーションなのかということを考えてみたら耳の感覚に至る。

春の陽だまりみたいな人と形容される人が、とても騒がしい花見の宴会の席にいるのを想像するだろうか。

きっと爽やかな風が優しく吹いている景色の中にいるようなイメージではないだろうか。

この情景に似つかわしい音は、風の音や植物が揺れる音くらいではないだろうか。

それとも遠くから子供たちの笑い声が聞こえてるぐらいの心地ではないのかと思う。

器や絵にも、やかましい・騒がしい・うるさいと感じることがある。

これは耳の感覚で言っているのだと思う。

 

生活を共にしていると、音というのはとても重要である。

静かな暮らしを求める人が、いつもやかましい人と共にいることは決してできない。

集団で行動する時に最も大切なのは、音の共有であるし、そして音の共感であると僕は思っている。

そして、これは生まれつきの聴力によるものも多いのかなと僕は考えたりする。

これは僕の姉の話なのだが、片耳が幼少期より聞こえにくいということがあり、少し声のトーンが大きい。

だから姉からすれば少し声が大きいぐらいの人の方が相性がいいということになる。

実際に、伴侶になっている義理の兄は声が大きい人だなと僕は思う。

この身体的な違いについては、乗り越えることがよほどでないとできないと僕は思っている。

これは勝手な僕の考えである。

 

相性のいい人を探すなら、まずは耳に従うのが一番良いのではないかと思う。

 

聴覚が相性に結びついているとするならば、嗅覚は感情に結びついているように、これも勝手に思っている。

匂いに敏感な人、嗅覚が鋭い人などは、感情的な人がもしかしたら多いのかもと思いながら普段過ごしている。

僕などは幼少時は嗅覚が鋭かったように思うのだが、徐々に嗅覚が鈍くなったように思う。

今年になってから香りがすることが多い。

鼻が良くなってくると、感情が露わになるのだったらどうしようかと思う。

 

木蓮は散っていき、散歩している時に見つけた道端にはスミレがちいさく咲いている。

 

暮らしのトーンは、移りゆく季節の中で自分の耳に訊いてあげることで作られていく。

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